塾長ブログ

2017.09.20

社会の勉強法⇒比較と流れ

八中、四中、二中の定期試験が終わり、昨日から答案の返却が始まった。
6月の定期試験では塾生の30%が学年10位以内となったが、他教科と比べると社会が今一つだったので、今回の定期試験対策は社会に重点を置いた。
その結果、90点以上をとる塾生が増えている様子で、前回よりもだいぶ得点が伸びているようだ。

社会は、一部グラフなどの読み取りによる思考系の問題もあるが、全体としては暗記で得点する知識系の問題が大半を占める。
したがって、どれだけ暗記して、それを維持できるかが大切となる。
個人差はあるが、丸暗記をしてもなかなか覚えられないし、記憶を維持することが難しい。
また、いわゆる短期記憶はできても、長期記憶には移りにくい。

そこで、暗記を助けてくれるのが「関連付け」だ。
歴史の勉強で見れば、「比較」と「流れ」が代表的な関連付けになるだろう。
例えば、縄文時代について暗記するとしたら、縄文時代だけでなく、弥生時代と「比較」する形で覚えた方が良い。
年代、土器、生活、遺跡、・・・などの切り口で表に形にまとめると頭に入りやすい。

また、歴史の様々なできごとには因果関係があり、これを「流れ」として整理すると良い。
例えば、稲作⇒ムラ⇒豪族⇒クニ⇒・・・で、(ここでは極めて大ざっぱに書くと)稲作は人手が必要だから集団生活でムラができ、ムラ同士の争いで勝った方が負けた方を従えて次第に大きくなって豪族へ、豪族が争って勝った方が負けた方を従えて小さなクニをつくり王へ、といった因果関係をまとめると記憶を維持しやすい。

今回の定期試験では、私が「比較」と「流れ」の視点で整理したプリント冊子を作成し、それを活用しながら問題演習を行った。
想定通り、効果は高いようだ。
と同時に、このプリント冊子は、塾生にまとめ方を教えるものでもある。
受験勉強なども念頭に置いて、今後の定期試験では塾生それぞれに「比較」と「流れ」の視点でノートまとめを行ってもらい、「まとめる力」を伸ばしていきたい。

日頃の勉強で、どうしても社会は後回しになりがちだ。
しかし、千葉県公立入試では、社会・理科も、国語・数学・英語と同じ配点で差はない。
中3になってからでは大変だから、中1のうちから定期試験の都度、しっかり社会を習得していこう。