塾長ブログ

2017.11.25

小6生)中学進学までにしておくこと

小6生のお子様をお持ちの多くのご家庭で、中学進級に当たって何を準備をしておくと良いかを考え始める時期になった。
その際、小学校で学んだ内容の中で、理解が十分でない所を復習するといった穴埋め型の発想になることが多いようだ。
逆に、小学校で習ったことに不安がない場合、特に準備は不要だと思われがちだ。果たして、そうなのだろうか。

千葉県公立入試の受験者平均点は、数学・国語を中心に50点未満となることが多い。
中学校の定期試験の平均点は60点台が多いことからも、入試問題の難しさが分かる。
更に、入試本番は1年をかけて相当量の受験勉強を経て受けた平均点であることを考え合わせればなおさらだ。
数学で言えば、計算が正確にできるだけなく、長い文章問題を多くの段階と過程を経て解き抜くための「考える力」と「考える習慣」が要求される。
したがって、小学生のうちに、「考える力」と「考える習慣」の土台を作っておいた方が得策ということになる。

では、「考える力」と「考える習慣」を身につけるには、どうすれば良いのか。
ここでは、ハイレベルな問題、結果より過程、一題一題の積み上げという3つのポイントについて書いてみたい。

■ハイレベルな問題
学校で学ぶ内容だけでなく、応用・発展レベルの問題にも取り組んでおいた方が良い。
こうした問題には、現在学習している単元だけでなく、過去に学習した単元の知識も組み合わせて解くハイレベルな問題が多く含まれる。
ハイレベルな問題に日常的に取り組むことによって、「考える力」が養われていくと同時に、問題は考えなければ解けない物という経験が「考える習慣」にもつながる。

■結果より過程
例えば、数学の入試レベルの問題は、正解にたどりつく方法がたいてい複数ある。
結果が同じであっても、どのような過程で解いたかが大変重要だ。
「こっちの方が早くできるね。」、「こっちの方が計算が簡単だね。」と効率的に解く力や、「こうすればこっちの問題も解けるね。」、「この2つの問題、同じ解き方だね。」と展開・活用できる解き方を習得していこう。
きっと知識や応用の幅が広がっていくから。

■一題一題の積み上げ
難しい問題がなかなか解けないと、気持ちが負けてしまうこともあるだろう。
そうした時、その日は一問だけで良い。その代わり、その一問だけは確実に解けるようにしよう。
慣れてくると、スピードも増し、解ける問題数も増す。そうすれば、成長のスピードも速くなっていく。
決して焦らないこと。
しかし、一題一題を確実に解けるようにすること。
これが、成功への近道だ。

小6生が中学生になるまでに、まだ5か月ある。
高校受験に向けた土台を作るために、この5か月を活かして「考える力」と「考える習慣」の土台を築いていこう。