塾長ブログ

2016.10.19

Visionの三者面談 〜私立推薦先を決定する時期〜

市川市の中学校では、中3生は10月の最終週から11月初旬にかけて三者面談が行われる。
この三者面談の第一の目的は、推薦で受ける私立高校を決定することにある。
ここで決めた推薦入試先の私立高校について、中学校の先生と高校との間で12月中旬頃に相談がなされ、実質的に多くのケースで合格が決まることになる。
内申点が5科23点あれば文句無しだが、そこから内申点が1下がるごとに、選択できる高校のクラスはかなりの勢いで下がっていく。
予め各種検定をとってきた塾生は、ここで内申点が加算されることがあり、努力が実を結ぶことになる。

さて、例年Visionでは、学校の三者面談に先立ち、塾での三者面談を行っている。
この三者面談の討議内容は以下の通りである。

■私立の推薦入試先
一番大切なのは、塾生それぞれがどの高校に行きたいかである。
そして、一学期・前期の通知表の評点と、9〜10月に行われた定期試験の結果を考え合わせて内申点を想定し、到達可能かを検討する。
なお、通知表の評点と内申点がずれていることもあるので、到達していない場合も差が1点くらいなら中学校での三者面談で掛け合う価値がある。また、11月の定期試験まで判断を待ってもらえることもある。

■公立の志望校
ここでも、一番重要なのは塾生自身がどこに行きたいかだ。
保護者、学校の先生、私をはじめ、多くの大人が様々な視点とアドバイスをしてくれるが、最後に決めるのは自分である。
人生の分岐点を決めるのも自分、その決断に責任を負うのも自分である。

そして、現在の偏差値や想定内申点から見た、安全校、相応校、挑戦校を確認する。
偏差値による所が大きいが、前期試験は高校によって合格の判定方法が異なるので、内申点を考慮して正しく認識することが必要となる。
今年は、千葉東の独自問題が完全になくなったので、ここを中心に志望者の動向に変化が起きそうだ。

■上位私立の受験有無
トップクラスの公立高校を狙う場合は、万一の場合に行くことになる私立高校との偏差値のギャップが大きくならないように、上位私立を受けておくのが理想的だ。
ただ、問題が中学校の指導要領を超え難易度が高い上位私立を受けるとなると、そのための勉強が必要となる。
その分、公立の勉強に使える時間は減少するので、志望校に偏差値がまだまだ届いていない場合は、よくよく考えて上位私立を受けるかどうかを決めた方が良い。
Visionの三者面談では、この辺りの相談も実施している。

前期入試まであと4ヶ月。
ここからは誰もが本気で追い込みをかける。
その中で一層の伸びを手にするには、選択と集中がカギとなる。

Vision生は、
(1)電話帳
日ごとのプランに沿って進めている昨年度の全国入試問題が、日々の学習の土台となる。
バランスのとれた5教科の学習につながり、偏差値を維持できる。
また、特定の教科の勉強が不足して偏差値が下がってしまうのを抑制できる。
(2)入試問題による授業
昨年の最新の入試問題を使用した授業で、本物で得点する力を上げる。
本物には本物にしかない深さがある。
千葉県の出題傾向を踏まえ、メリハリをつけて習得していこう。
(3)弱点対策
模試の都度、塾生ごとに指示している具体的な弱点対策を実行しよう。
一人ひとりのことを細かく分析し、考え抜かれた最高の処方箋なのだから。

努力は必ず実りとして返ってくる。
自分を信じて、前に進んでいこう。