塾長ブログ

2015.09.26

偏差値を上げよう 〜入学試験:内申点=500点:135点〜

二期制の八中の第2回定期試験が終了し、次週は三期制の六中と大洲中の二学期中間試験。

八中の結果では、塾生の50%が過去最高得点を記録しており、学年順位の伸びが期待される。
次週の六中、大洲中も、この波に乗って突き抜けて欲しい。

さて、中学生の毎日の生活では、学校が占める時間がとても長い。
授業時間だけでなく、部活動も加えると、起きている時間の60%くらいになる。
所属するコミュニティとしては最も影響力が強い訳で、その中で順位が付く定期試験の結果は、当然強く意識されることになる。

ただ、千葉県の公立高校入試の合格判定は、そのほとんどが学力検査(入学試験)が500点に対し、内申点は135点であり、圧倒的に学力検査の比率が高い。
いくら内申点が高くても、学力検査で得点できなければ志望校に合格することはできないことが分かる。

さて、学力検査でどのくらい得点できるかを示すのは偏差値である。
では、定期試験の順位が良ければ、偏差値も高いのか。
実は、そこには、あまり関係性がない。
実際、同じ学年一桁順位の生徒でも、偏差値は62〜70(*)と開きがある。
(*)Vもぎを行っている進学研究会の千葉県統一テスト。

これは学校の定期試験と、千葉県公立入試問題に照準を当てて作問されている模試では、問題の難易度や傾向が異なるからだ。
千葉県の公立入試問題は、難しい年は5教科合計の平均点が250点を下回る。1教科当たり、50点未満ということだ。特に、数学の学力検査では正答率が3%未満の問題が出題されることも珍しくない。
学校の定期試験の平均点は60点前後であることが多いこと、学力検査は受験生が受験勉強を経て受けた試験であることを考え合わせれば、難易度が明らかに違うことが分かる。

大切なことは、千葉県公立入試の学力検査できちんと得点できるように日々の学習を行うことだ。
そのためには、基本だけでなく、応用レベルの高い問題にも積極的に取り組むことが必要となる。
考えなければ解けないハイレベルな問題を通して、考える力を養うと共に、考える習慣を身につけよう。

また、定期的、継続的に模試を受けた方が良い。現状の力を知ると共に、弱点を把握し改善するためだ。
ここで、模試なら何でも良いという訳ではなく、2つの条件を満たす模試を選ぶ必要がある。
1つは、千葉県の広域でより多くの生徒が受ける模試であること。昔と違い、今は塾がたくさんあり、生徒は様々な塾に散って通っているから、大手塾であっても塾の中で行われる模試の偏差値は信用できない。
もう1つは、千葉県公立入試をきちんと分析し、千葉県公立入試だけに焦点を当てた模試を選ぶこと。本番と同じような難易度と問題傾向であって初めて、本番の得点力を測ることができるからだ。
マーケットが大きい東京を中心にすえて問題を作成する大手塾主催の模擬試験ではなく、塾ではない第三者が主催する千葉県に特化した模擬試験を選択すべきであろう。

千葉県公立高校入試で志望校に合格するカギは、偏差値にある。
学校の定期試験で高得点をとるのはもちろん必要なことだが、それだけにとらわれず偏差値を継続的に把握し上げていく勉強をしよう。
それが将来の夢につながるから。