塾長ブログ

2013.10.23

中1からのスタート&ダッシュ 〜受験を有利に進めよう〜

小学生から中学生への進級に当たって、多くのご家庭でどのような準備をしておくと良いか考え始める時期になった。
その際、小学校で学んだ内容の中で、理解が十分でない所を復習するといった発想になることが多い。
逆に、小学校で習ったことに不安がない場合、特に準備は不要だと思いがちだ。
果たして、そうだろうか。

ここで、学校で習うことと、高校入試の問題の間には、難易度のギャップがあることを認識した方が良い。
具体的には、数学で言えば、平成25年前期の数学は平均点が46.5点だった。
中学校の定期試験の平均点は60点台が多いことから、入試本番の難しさが分かる。
更に、入試本番は相当量の受験勉強を経て受けた平均点であることを考え合わせれば、学校で習うことをベースとした定期試験とは難易度が明らかに異なることが分かる。

では、これに対して、中学に入る前に何をしておけば良いのか。
一番必要だと思うのは、「考える習慣」だ。

算数で言えば、小学校の通知表でほとんどの項目が「良くできる」の生徒が、小学校の試験で式を立てることに苦労することはほとんどない。
得点差は、その式を正確に計算できるかで生まれる。

一方、高校入試の応用問題は式を立てること自体が難しく、式を立てられるかどうかで差がつく。
おまけに、千葉県は中1から内申点がカウントされる。

したがって、中学に入る前に、「問題は考えなければ解けない」ことを体感し、「考える習慣」を身につけておいた方が得策だ。

通知表でほとんどの項目が「良くできる」なのであれば、それに安心するのではなく、中学生になるまでにハイレベルな応用問題を多く解いておこう。
これが、中学準備の最重要ポイントだ。

そうしておけば、中学に入って、スタート&ダッシュを切ることができるだろう。