塾長ブログ

2012.06.01

教科書改訂の影響 〜中2・中3はつらいね〜

夏期講習の計画の最終化や募集案内の作成で、ここ1週間はひっくり返ったような状態だった。
塾生への配布やチラシの発注も終えて一段落。

さて、4月にすべての教科書が改訂となった。
実際のところ、生徒への影響はどうなのだろう。

■急加速
中2と中3は、これまで簡単な教科書で勉強してきた。
たとえば中3で考えると、中1から難しい教科書を使っていたとしたら、中2が終わるまでに既に7合目まで登っている。なので、中3は残りの3合分を登れば良い。
でも、実際には中2まで簡単な教科書を使っていたから、5合目くらいまでしか登れていない。残りの5合分を中3で登らなければならない。
特に、英語の長文は、文の長さ、内容、単語のすべての面で、新旧の教科書でものすごくレベルが違う。
また、数学の例で言えば、中1で食塩水の文字式はほとんどやっていないのに、新しい教科書では、中2・中3の式の計算や方程式などで既に知っている前提で活用する。
中2・中3から急加速しないといけないということだ。

■定期試験
先日の定期試験で、数学はそうでもなかったが、英語と理科は明らかに難しくなった。
教科書を基準に定期試験の問題を作れば、おのずと試験問題は難しくなる。

■学校の授業
授業時間が足りないといった理由で、例えば文化祭が発表会といった形に簡素化されるようだ。
ただ、それでも授業時間には限りがある訳で、その中で理科のように1.5倍にもなったボリュームを教えなければならない。
そこで起こるのは、(1)全体的に教えるスピードが上がる、(2)大事な部分以外は簡単に終わらせる、のどちらかだ。
どちらにしても、以前より「差がつく」のは間違いない。

この「差がつく」時代。学校以外で何かの取り組みを行っていかないと高校受験は厳しいだろう。

後で挽回するのはとても辛いから、一日でも早く始めた方がいいと思う。
塾もあれば、通信教育もある。
塾にも個別と集団、補習系と進学系などいろいろな種類があるから、自分に合った方法を見つけよう。