塾長ブログ

2012.04.09

どうすれば自主的に勉強するか? 〜特効薬なき試行錯誤〜

成績を上げるためには当然勉強しないといけない訳だが、同じ勉強をするにも自主的にやるのと、強制されてやるのは大違い。
強制されてやっていては、中学生・高校受験まではまだ何とかなっても、圧倒的に勉強量や難易度が増す高校生・大学受験になると通用しない。

「勉強は自主的にやるようにしないといけないよね。」と言う人は多い。
しかし、気合いや精神論では、なかなかそうならないから問題なのであって、具体的にどうすべきかを答える人はあまりいない。
また、「強制するのは良くない。」と言って強制をやめたとして、他に手を打たなければ無責任な「放置」に過ぎない。

私は、自主性を育むには、気持ちの面と、テクニックの面の両方が必要だと思う。

気持ちの面では、目的意識が大事。何に向かって何のために勉強するのか。行きたい高校を自分で決めて、3カ月後に到達すべきことを目標にする。そうすることで、目的意識や達成感によって、やる気が生まれるように思う。

テクニックの面では、毎日同じ時間に勉強すると良い。やる気は行動=勉強をし始めてから起こる。いったん勉強を始めれば、勉強という行動がやる気を呼ぶということだ。実際、自分自身で言えば、やるのが億劫な仕事もあるが、いざ始めればやる気が起こるのと似た話だ。
また、集中できる環境づくりも大事。集中できれば効率よく勉強できるし、結果としてリラックスタイムも確保できて勉強のエネルギーを充電できるようになる。そのためには、携帯電話を初め勉強に関係ないものはもちろん、例えば数学を勉強している時はそれ以外の教科のテキストやノートは机の上に出さないことだ。関係ない物があると、脳がそれらを意識してしまって、集中力が低下する。

では、こうした方法をとれば必ず自主性が身につくか。そんなことはない。
どうすれば自主性が身につくかは、確実な方法が確立されている訳でもないし、最適な方法は塾生一人ひとり違うだろう。
あきらめず、放置せず、試行錯誤を続けていけば、いつか答が見つかると信じる。