塾長ブログ

2012.03.25

一人ひとりを把握する 〜集団授業の長所+個に根差す指導〜

先週の金曜日から、春期講習を開始した。
季節講習の内容は、都度、塾生の習得状況を見て決めている。
この春期講習では、中3生は5教科すべて、中1・2生は数学と英語、小学生は算数とした。

授業をしていて、いつも思うことだが、いくら成績が真ん中以上の集団であっても、理解していない/分からないポイントは一人ひとり違うということだ。
とても当たり前のことだが、「偏差値に基づいたクラス編成をしているから各生徒のレベルに合った指導が可能」とうたう塾が多いので、敢えて書いた。

今回の春期講習は、この1年間で学習したことを中心に復習を行う内容となっている(新中1生は、数学と英語の先取り)。
成績が真ん中以上の集団、かつ復習なので、最初の説明は極力短く終え、少しでも多くの問題を解くようにしている。
問題の解答を伝え、間違えたら塾生は手を挙げる。そうしたら、解説を行うというスタイルだ。
また、問題を解いている間は、各塾生の様子を見て回る。各塾生の理解度や、つまづきやすいポイントを把握して、授業に活かすためである。

結局、いくら偏差値などの成績でクラス編成を行ったとしても、一番大事なことは塾生一人ひとりを把握して指導することだ。
把握できる人数は人によって異なるが、当塾の場合は多くても15名程度なので十分に把握可能。

一般的に、集団授業には塾生同士が互いに切磋琢磨し合えるという長所がある一方で、授業が一方通行になりがちである。
特に、1クラスが30名を超えるような大規模な集団授業では、大学の講義のようになってしまうだろう。

Visionは、「一人ひとりを把握する授業スタイル」にこだわる。
そうすることで、集団授業の長所を活かしながら、個に根差す指導を実現し続けていきたい。