塾長ブログ

2011.12.31

塾に通うもう一つの目的 〜生き残れる社会人になるために〜

学習塾に通う第一の目的は、「成績を上げること」である。

ただ、リーマンショック、大地震、ヨーロッパ通貨危機と続き、さらにTPPの幕があけようとしている中、社会人をとりまく環境は一層厳しくなり、学力を上げ志望校に合格するだけでなく、社会を生き抜く力を身につけていくことが不可欠となっている。

日本経済の変遷を見ると、高度成長期は、商品やサービスを高品質かつ効率的に送り出す企業がシェアを伸ばし、経済をリードした。品質と効率が企業の勝敗を分けた時代である。そこでは、仕事の標準化、安定性、および迅速さが求められた。

しかし、現在は、GDPに見る通り、経済と市場全体の伸びが低迷するとともに、企業をとりまく市場や競合の変化は目まぐるしく、更に、海外から安価な労働力が流入する時代となっている。企業や社会人にとって、極めて厳しい環境である。

そういった中、アップル、グーグル、アスクルの様に、今までにない商品やサービス=新たな価値を創造した企業が瞬く間にシェアを伸ばし、市場を制覇する時代となった。価値創造時代の到来である。

一方で、学歴は大変高く、決められた仕事は確実に行えるものの、自ら創り出す場面で伸び悩む多くの社会人を見てきた。社会で学歴が輝くのは20代までで、それ以降は地金の勝負である。

わたしは、「展望(Vision)」を描く力と、それを実現するための「自律力」、「思考力」、「創造力」が、一層求められる時代なのだと捉えている。そして、これらは10代の教育・成長過程で、その基礎が形成されると考えている。

当塾では、志望校に合格するだけでなく、将来に活きる力を育んでいきたい。

   「将来に活きる力」=「展望(Vision)」を描く力+「自律力」、「思考力」、「創造力」

生徒1人ひとりに対し、真剣かつ情熱的に向き合い、「行ってよかった」と、将来に渡り言っていただけるような教育を実現していく。