塾長ブログ

2011.10.03

暗記と記憶と復習について

つい最近、中1生に対して、植物の分類をプリントに整理して渡した。
種子植物⇔胞子で増える植物、シダ植物⇔コケ植物、被子植物⇔裸子植物、単子葉類⇔双子葉類、離弁花類⇔合弁花類といった分類を、特徴や植物の例を合わせて体系図にまとめたものだ。
特に、単子葉類と双子葉類については、子葉や根の形状、維管束の配置など、多くの特徴を覚えなければならない。

このプリントについて、15分あげるので、覚えられるだけ覚える様に指示した。
15分後、実際の問題を解かせて、どのくらい覚えたかをチェックした。
もちろん生徒によってバラツキがあるが、おおよそ問題の半分くらいができた感じだった。
次回までにすべて覚えてくるというのが宿題だ。

生徒から「どのくらいの周期で覚えると良く覚えられるか」という質問が出た。
私からは「12時間周期で確認するのが良い。ただ、それだと昼と夜になって難しい面があるかも知れない。最低限、毎日同じ時刻=24時間周期で確認すること。」と伝えた。

今や常識かも知れないが、記憶は「短期記憶」と「中期記憶」に分かれる(「中期記憶」の一部は、更に「長期記憶」となる)。
「短期記憶」は1分で消滅し、「中期記憶」は9時間で半減する。
両者には雲泥の差があり、いかに「理解」を加えて覚え、「中期記憶」とするかがポイントだ。

次回の授業で、この記憶に関する話を、塾生にしたいと思う。