塾長ブログ

2017.08.18

小6の勉強は中学校に直結

今は8月下旬。
この時期、小6生は、中学校はまだまだ先だと思っている生徒・ご家庭が多い。
実際、期間で見ればあと7ヶ月くらいある。

しかし、小6での勉強をしっかり行っておくことが、中学校で良いスタートを切ることに直接的につながり、ここからの半年がとても重要であることを知っておこう。

例えば、算数で言うと、小6で学ぶ単元には以下のようなものがあり、それぞれ併記する中1の単元に直結する。
逆に言えば、中1で学ぶ数学の単元のほとんどが、小6で学ぶ内容と直接つながっていることが分かる。
中には「どのみち中学校で習うのだから、小学生のうちはそこそこで良い。」と考えるご家庭もあるようだが、実際には、その差はなかなか縮まらない。
なぜなら、小学校ですでに習得している子は、中学校での余裕時間を活用して応用レベルの問題をより多く解くことができ、応用力の差が開いていくからだ。

<小6の単元> <中1の単元>
■円の面積  ⇒ 文字と式、方程式、平面図形
■比     ⇒ 方程式
■速さ    ⇒ 文字と式、方程式
■比例・反比例⇒ 比例・反比例
■角柱・円柱 ⇒ 空間図形

また、英語で言うと、今どき英語をまったく勉強せずに中学校へ入学する生徒はほぼいない訳で、英語の土台は小学生のうちに築いておくことが必要である。
聞く、話すだけでは不十分だ。
中学校に入って直面する壁は「書く」である。「書く」は最初のハードルが高く辛いものでもあるため、慣れるまで学習習慣がなかなか定着しない。このハードルは、時間に余裕のある小学生のうちに乗り越えておいた方が良い。
聞く、話すだけでなく、小学生のうちに「書く」ことを軌道にのせておこう。

あと、理科と社会も、軽視せずにきちんと勉強しておこう。理科、社会も多くの内容が中学校での学習に結びついていて、中学校での勉強にそのまま役立つ。

中学生になると多くの生徒が部活動に入り、体力的な疲れと時間の制約から、中学生になってから学習習慣を身につけるのは難しいことが多い。
小学生のうちに学習習慣を身につけ、学習を生活の中心たる一部にしておくと良い。
そして、中学校へ入学する備えとして、小6で学ぶことを確実に習得するとともに、英語の「書く」をしっかり準備しておこう。