塾長ブログ

2017.09.12

入試問題(理科)の進化

9月も中旬となり、中3生は私立本番まで4ヶ月、公立本番まで5か月となった。
今日の話題は理科で、中3生は9月から概ね毎週1単元ずつ受験レベルに仕上げていく。

Visionは中1から理科を通常授業の中で積み上げているし、中3前期にも一周復習を行っているので、すでに基本レベルは習得済である。
ここからは、本物の入試問題で、本物を解く力を身につけていく。

この仕上げには、日頃から行っている電話帳に加えて、10年を超える全国の入試問題のデータベースを元に作成したオリジナル教材を使用している。
当然のことだが、オリジナル教材での問題の選び方がカギとなり、Visionでは私自身が毎年このオリジナル教材を作り変えている。
そのためには、毎年最新の入試問題をすべて解き、入試問題の進化とトレンドを把握することが必要になるので、実際の所とても大変だ。
でも、私は、ここは塾屋の生命線であり、時間を使うべき所と考えている。

例えば、地震の単元では、数年前に地震速報の問題が全国的に良く出題され、これは千葉県でも出題済である。
震源、震央、観測地点間の各距離を三平方の定理で計算する問題も珍しくなくなった。
複数地点における「震央」からの距離を用いて、震央の場所を平面図形として作図する問題も以前から出題されている。
ここ数年登場し始めているのが、観測地点における「震源」からの距離を、平面図形でなく、空間図形「球」で捉える問題。
3地点の「震源」からの距離を用いて、球と球の接合面の観点から震央の位置を作図するような問題が出始めている。

理科の入試問題はしだいに数学と融合し、教科横断型への進化が進んでいるように感じる。
もはや、理科は単なる知識系の暗記教科ではなく、差がつく思考系の教科だ。
Vision生にとっては、チャンスである。

「幸運の女神には、前髪しかない」
チャンスを掴めるのは、「準備が整っている人」だけだ。
Vision生は、中1から理科をしっかり学び、学力を積み上げてきた。
仕上げを進め、受験本番で女神の前髪を掴む。

例年、千葉県の入試本番で、Vision生の理科の平均点は、受験生全体の平均よりも30点ほど高い。
入試本番で塾生平均が80点を超えるよう、追い込みをかけていこう。