塾長ブログ

2018.05.20

部活動のピークを乗り越えよう

5月に入って、中学校の最終下校時刻が18:30となり、部活動が最も長い時期に入った。
この状況は8月まで続く。
7月には総体がスタートし、活動もピークを迎える。

毎年様子を見ていると、特に中1生は以下が重なり、中学校生活で一番きつい4ヶ月になるようだ。
・部活動の時間が長い。
・気温が高い。
・先輩たちと比べると体力がまだまだ。
・先輩との上下関係に不慣れ。
・クラスに他の小学校からの知らない生徒もいて、気をつかう。
・教科ごとに変わる先生一人ひとりにまだ慣れていない。

一方、三学期制の中学校は5月に初めての定期試験が行われたところだ。
また、6月にはすべての中学校で定期試験が行われる。
小学生の時と違い、1、2日間で全教科の試験が行われるので、計画的に勉強を行うことが必要となる。

部活動が終わって帰宅すると、体力的にも、精神的にもクタクタだろう。
だからこそ、この4ヶ月間、部活動と勉強を両立できるかどうかによって、2つの側面で今後に大きな差が生じるようだ。

1つ目の側面は、純粋な「学力の差」だ。この時期に学ぶ内容は、中学校で学ぶ内容の土台となる。後に建物を建てるための土台を築いておく上で、この時期の勉強は重要性が高い。

2つ目の側面は、生活における勉強の優先度という「価値観の差」だ。苦しい中で部活動をしながら歯を食いしばって勉強に臨んだ経験は、勉強がしっかりと組み込まれた生活リズムにつながっていく。

8月末までの4ヶ月間を乗り越えたら、以下の通り、部活動と勉強を両立しやすい環境が整ってくる。
・部活動の時間が短くなる。
・気温が下がってくる。
・体力が上がってくる。
・上下関係に慣れてくる。
・クラスの仲間とも親しくなる。
・教科ごとに変わる先生一人ひとりのことも良く分かってくる。

この4ヶ月が中学3年間の正念場。
気持ちを強く持って過ごし、部活動と勉強をしっかり両立していこう。
この経験はきっと自分をひとまわり大きくしてくれる。
そして、9月になれば、あとはスムーズに流れていくから。