塾長ブログ

2019.01.06

模試を活用した科学的なPDCA

今日は、中3は昭和学院でVもぎ、小4から中2はVisionで千葉県統一テスト(小学生は進研テスト)だった。
千葉県は一学年が概ね50000人、そのうち公立高校を志望する生徒が40000人で、ピーク時30000人の中3生がVもぎを受ける。
千葉県の中3生が受ける模試の中で受験者数が最大で、確からしさが高いのでVisionではVもぎを利用している。

中1、中2のうちは、Vもぎと同じ会社が主催している千葉県統一テストを受ける。
志望校の基準偏差値が同じなので、志望校とのギャップを継続的に把握し改善を図っていくことができる。

定期試験は狭い範囲を、都度確実に習得するための試験だ。
それに対して、模試は、試験範囲がそれまでに学習した内容すべてとなる。
入試本番は中学校で学んだ全範囲が対象になるのだから、入試に向けた実了を測るのは、定期試験ではなく模試となる。
試験範囲が広い模試で良好な成績をとるためには、日頃からの継続的な積み重ねが不可欠となる。
模試の結果は、常日頃の努力を表す指標ということだ。

また、模試では、複数の単元をまたぐ総合的な問題が出題される。
これも、入試本番がそうなのだから、中1のうちから総合問題を解く力も磨いていった方が得策だ。
数学で言えば、関数と図形、方程式と図形、関数と図形など、単元の知識と知恵を組み合わせて問題を解く訓練をしていこう。
加えて、入試問題では、理科の地震の計算問題で数学の円・球の知識を活用する問題などに見られるように、大学入試改革を受け教科横断型の問題も増えてきている。
こうした問題を経験できるのも模試のメリットと言える。

高校入試に向けた力をチェックし、継続的な改善を図っていく上で、模試は重要である。
医者に行けば、診察を受けて、その結果に応じて処方箋をもらう。
学力の場合は、模試を受けて、その結果に応じて弱点対策を行う。
いわゆるP→D→C→Aサイクルであるが、実際にはチェックが最初でC→A→P→Dだ。
やみくもに勉強するのではなく、科学的なアプローチで効果的な学習を行っていこう。