塾長ブログ

2022.02.25

2022千葉県公立高校入試(数学)

昨日から始まった千葉県公立入試。
数学は問題の構成が変化し、従来の大問1と2が統合され問題数が増加し、基本的な問題一問あたりの配点が低くなった。

上位層で差がつきそうな問題は以下の通りと思われる。

1(3)②
データの活用で、箱ひげ図を満たす追加データの候補をすべて挙げる問題。
多少試行錯誤を伴う問題であり、序盤にあるこの問題で時間を使いすぎると後がきつかったかも知れない。

2(3)
千葉県でよく出題される関数と図形の融合問題。
いろいろな解き方があるが、2つの長方形を囲う大きな長方形を書くと現れる相似な三角形(相似比が2:1になる)を利用すると計算量少なく解けそう。
数学全体でこの問題が最も難しかったように感じた。
短時間で解法のアイデアが浮かべば良いが、そうでなければ後回しにした方が良い問題だ。

3(3)
証明したことを利用して解く面積比の問題。
中点連結定理などを利用しながら、小部屋の面積比をどんどん書き込んでいくと求まる。
気づくと比較的短時間で解けるが、なかなか発想がつきにくいかも知れない。

4(3)(4)(5)
とにかく長い会話文から必要な情報を漏れなく拾い出すことが必要。
大学入試共通テスト同様、文の処理能力が求められる。
いわゆるダイヤグラムの問題で、グラフを書き交点を求めたり、交点の数を数えて解く地道な解法が主流だろう。
かえって、(3)(4)よりも最後の(5)の方が、周期をとらえると比較的解きやすかったと思われる。

全体として、時間との勝負になっただろう。
難しい問題は後回しにし、それ以外の問題を確実に得点し、残った時間で難しい問題に取り組む。
一般に言われるこのアプローチが特に求められる入試問題であったように思う。