塾長ブログ

2023.03.19

2023年の高校入試を終えて

2023年の入試が終わった。
千葉県公立入試は3月3日が合格発表だったが、今年は青森県に引っ越すため八戸高校を受験した塾生がいて、合格発表が3月17日。
その合格連絡を受けて、初めて今年の入試が終わった。

今年の千葉県の入試問題の平均点は、おそらく昨年同等以上になるだろう。
しかし、難易度の高い問題が多かったため、上位層の得点は頭打ちとなり、昨年よりも下がっているように思う。
県立船橋高校の合格ボーダーラインも、昨年より下がりそうだ。

全体感として、文章量が増し、スピード、読解力、記述力の要求が高まった。
大学入試改革の影響が広がっているのだろう。

県立千葉に加えて、今年から東葛飾、千葉東に適用が増えた「思考力を問う問題」。
国数英の3教科合体で60分間、100点満点の問題で、スピード、応用力、記述力が試される。
導入2年目で難易度がどのくらい変わるか、どのくらい得点できるか心配なところがあったが、東葛飾、千葉東を受験した塾生で平均60点くらいとれていてほっとした(今年は県立千葉受験者は無し)。

ただ、数学の図形は、思考力を問う問題だけでなく、入試問題そのものも補助線を伴う問題だった。
上位私立高校では珍しくないが、千葉県公立入試でも補助線を引く訓練をせよというシグナルか。
今年のその問題は極端に難しかったので捨て問だったかも知れないが、それをシグナルとするなら、次学年からは一定の訓練を行っておいた方が良さそうだ。

今年の問題傾向や結果を見ると、Visionの県立トップ高・難関高+上位私立を基本的な組み立てとする受験戦略と学習法は適正であったように思う。
思考力を問う問題が今後どの高校に拡大していくか分からないが、Visionとしては上位私立高校に向けた難易度の高い問題にも取り組み、思考力を問う問題を十分にカバーできる学力の獲得を促進していきたい。

そのような中、3月からすでに次学年の受験年がスタートしている。
今週末から受験方針についての三者面談が始まる。
一年前に出した「行きたい高校を見つける」という宿題の答を出してもらう三者面談となる。
志望校に合格したいという気持ちをエネルギーとし、合格に向かって受験年のスタートを切ろう。