塾長ブログ

2014.06.21

勉強+部活動+遊びの夏休み 〜学力のワンランク・アップを〜

あと1か月で夏休み。海や山に遊びに行ったり、部活動に励んだりと、様々なことにチャレンジできる絶好の機会だ。見方を変えれば、1か月以上もある夏休みは、学力のワンランク・アップを実現できる絶好の機会でもある。高校を受験する中3になって慌てないように、小学校の高学年から準備を始めたい所だ。

2014年度前期の千葉県公立入試では、数学は正答率が10%未満の難問が前年度よりも増加して26点分出題され、成績上位層の得点差がよりつきやすい問題構成になった。また、関数と図形、規則性と図形など、図形の絡む融合問題が増加したことが特徴的だ。英語は読解問題の文量が多いことに加え、文法問題や条件作文で難問が出題された。また、国語は、抜き出しではなく、自分で文章を作成する記述問題が30点分以上も出題された。

これらの動向を踏まえ、今回は、算数と数学を中心に、夏休みの学習のアドバイスを書いてみたい。

■小学5年生 〜図形と文章題を解く力をみがく 〜
「低学年の頃から計算はきたえて来たけれど、図形や文章問題が解けなくて・・・」という声を良く耳にする。上位の公立高校を目指すうえで、小学生のうちに算数の図形や文章問題などを解く応用力を磨いておくことをお勧めしたい。合同と角、いろいろな図形の面積、公約数と公倍数をはじめ、計算に加えて図形や文章問題などの発展的な問題に取り組もう。

■小学6年生 〜中学に備え、図形と割合の力を伸ばす 〜
小学校の最終学年となり、中学校へ進学する備えを始める時期となる。千葉県の公立入試では、図形をはじめ難易度の高い応用問題が出題される。今のうちに、図形や文章問題を解く力を伸ばしておこう。
小6では、割合、円といろいろな面積、対称な図、拡大図と縮図など、中学校でも活用する重要単元がずらりと並ぶ。これらの単元について、基本はもちろん、応用的な問題を解く力を身につけておこう。

■中学1年生 〜 方程式の文章題や関数+図形に備える 〜
夏休みは部活動の時間が増え、体力的に厳しい時期となる。一方、学習面では、一学期は計算力の勝負だったが、二学期からは違ってくる。方程式の文章問題や比例・反比例、図形など応用力が求められる単元が続くからだ。まずは、夏休みのうちに、部活動と勉強を両立するペースを作っておくことが大切。また、二学期に向けた先取り学習を行い、だんだん難しくなる数学に備えよう。

■中学2年生 〜 部活動の主役+受験への備えを両立 〜
総体が終わって中学3年生が引退すると、いよいよ中2生が部活動の主役となる。一方、早いもので、中学生になって間もなく1年半。中学生活の半分が終わろうとしている。この夏休みは、中3=受験年に備える大切な期間となる。これまでの復習を行うとともに、難易度の高い千葉県公立入試に向けて、応用力の特訓を行っておこう。特に、夏休みは、方程式、関数、図形とこれらが融合した問題にじっくり取り組むのに最適だ。また、二学期以降を有利に進めるために、先取り学習も行っておくことをお勧めしたい。

■中学3年生 〜 真の笑顔になれるよう、勉強に集中 〜
言わずと知れた受験の天王山。半年後に本当の笑顔になれるよう、全力で勉強に取り組もう。中1からの振り返りと中3の勉強を並行して行い、秋からは本物の入試問題や過去問で得点力を伸ばしていこう。

勉強+部活動+遊びを両立して、学力のワンランク・アップを実現し、有意義で思い出深い夏休みにしよう。