塾長ブログ

2012.09.16

がんばるべき時にがんばれる力 〜勉強を通して学ぶべきこと〜

日本人の寿命を80歳だとすると、およそ1000ヶ月になる。
中学生は3年間なので、36か月。
そのうち、中3の1年間が受験勉強だとすると12か月になる。

大人なら誰しも、高校受験が人生におよぼす影響の大きさを知っている。というか体感している。
一方、子供は、当然高校受験以降の未来を未体験だから、高校受験が一生におよぼす影響は実のところ良く分からない。

このことが、親子の間で勉強する、しないでもめる大きな背景となっている。

では、どうすれば、高校受験が一生におよぼす影響を、少しでも子供達が体感できるのだろうか。

影響を長さと大きさに分けて考えてみる。
受験:一生=12ヶ月:1000ヶ月。高校以降の期間はおよそ800ヶ月だから、受験の期間のおよそ70倍になる。
高校受験が一生におよぼす長さは、途方もなく長いことが分かる。

今度は影響の大きさについて。
こちらが、何とも伝えにくく、今でも明快な方法が分からない。
人生の成功者と失敗者に来てもらって、直接話をしてもらうか。
でも、成功と失敗は価値観によって違うから難しそう。
たいていの家庭は、お母さんと比べて、お父さんが子供と会話をすることが少ないと思われるが、父親の成功談と失敗談をたくさん聞かせるのが良いかも知れない。あの時、もっと勉強しておけば良かった、勉強していたらどうなっていた、など。
こうした話は、私も塾生に伝えたいことが山ほどある。

次週末から中1・2生との面談が始まる。
この面談では、高校受験が一生におよぼす影響を中心に話をしていきたい。
Visionで真に学んで欲しいのは、「がんばるべき時にがんばれる力」である。
勉強や受験は絶好の題材であり、これらを通して「がんばるべき時にがんばれる力」を身につけて欲しいと思う。

この先、少なくとも高校受験、大学受験、就職試験という人生の3大分岐点が待っている。
「がんばるべき時にがんばれる力」を今のうちに身につけておこう。

視野を広げれば、この力は、勉強や就職だけでなく、友達との親交、恋愛など人生をとりまくあらゆる出来事を乗り越える力になるのだから。