塾長ブログ

2012.07.31

オーラル・コミュニケーション力 〜目・返事・敬語〜

企業で、コミュニケーション力の低下が問題視され始めて久しい。
ご存知のとおり、コンピュータやインターネット、メールが普及したことによって、口頭によるコミュニケーション=オーラル・コミュニケーションの機会が減少した。
これに伴って、文字では伝えられるが、スピードと機転が要求されるオーラル・コミュニケーションが苦手な社会人が増えたという訳だ。
オーラル・コミュニケーション力は、微妙なニュアンスを考慮した迅速な意思決定に必須であり、近年はメールの使用を禁止する企業も現れ始めたくらいだ。

結局、オーラル・コミュニケーション力が不足している人材は、一担当者として確実な作業を行う仕事は任せてもらえても、人を束ねて成し遂げる責任の大きい仕事は任せてもらえないのが現実だろう。

塾で中学生に教えていると、この年頃からオーラル・コミュニケーション力の停滞が始まっているのではないかと心配に思うことが多い。携帯の影響も少なくないだろう。最低限のマナーを書いてみたい。

■姿勢
 下を向いて人の話を聞く生徒が多い。
 相手の目を見て、話を聞こう。相手の目には微妙な気持ちやニュアンスが現れるし、話し手はあなたの目を見て理解しているかを判断する。

■返事
 ずっと黙ったままでは、伝わったかどうか分からない。
 分かった時には、きちんと返事をしよう。

■敬語
 学校の先生や先輩をはじめ、ほとんどの目上の人は友達ではない。
 タメ口は、小学生の低学年くらいまでは「かわいい」ですむが、中学生は「いつまでも子供だね」と失笑を浴びるだけ。
 大人として扱って欲しいなら、大人として目上の人に対する敬語を身につけよう。
 
オーラル・コミュニケーションでは、相手の話をきちんと聞き、自分の考えを相手の気持ちを考慮して的確に伝えることが要求される。
ただ、これらを支える最低限の会話のマナーがなければ話にならない。

オーラル・コミュニケーション力を磨く準備として、遅くとも中学校を卒業するまでには、会話のマナーをきちんと身につけて欲しいし、Visionでも指導していきたいと思う。