塾長ブログ

2012.02.22

入塾テストの意義 〜顧客満足、処方箋と動機付け〜

当塾は、中堅からトップの公立高校を目指す生徒のための進学塾で、塾生は成績が真ん中以上の生徒となっている。
一斉指導型であり、教える内容のレベルやスピードを考えると、どうしても成績でラインを引かざるを得ない。
売上だけを考えれば、皆に入塾して頂く方が良いのだろうが、成果が上がらなければ顧客は不満足となる訳で、私が志向するCS経営=顧客満足経営に反する。

という訳で、当塾では入塾時にテストを受けて頂いている。
その主な意義は、上記の通りだが、整理すると以下の通り幾つかの意義がある。
(1)適切な授業レベルと、塾生の理解の実現
(2)弱点の発見と処方箋の発行
(3)合格による動機付け

(1)は上記に記載したので割愛。

(2)は入塾テストの結果を見ると、習得が十分でない単元などの弱点を発見できる。
ここで発見した学習の穴に対して、然るべき復習をするよう、処方箋を発行する。
そうすることによって、弱点を授業が始まるまでに挽回することが可能となる。

(3)は塾生自身に聞いたことだが、入塾テストに合格すること自体がとても嬉しいらしい。
これまでの勉強の成果が一つの形になったのだから、嬉しい気持ちもよく分かる。
そして、この喜びがやる気につながるようだ。

時には、入塾テストの結果によって、入塾をご遠慮頂かざるを得ないこともある。
その時は、私も辛いが、その生徒や保護者様に動揺を与えることを大変申し訳なく思う。

しかし、八方美人は無理のようだ。
辛い選択だが、私は、CS経営=顧客満足経営の「進学塾」という創業の方針を貫こうと思う。